微エロ10のお題 カップリング色々で攻略(※お題通り、多少エロいです)

5、甘い悲鳴(アキリン)


トシマ時代を経て得た平和な生活。
リンとアキラは平凡なアパートに住んでいた。


 夜が明けた。
そういえば今日は可燃ごみの日だっけとアキラはゴミを捨てに出た。
ゴミ捨て場には先客があった。
 近所のおばさんだ。
おばさんは困ったように溜め息をついた。
 「あなたたちあのアパートの住人でしょ?少しは近所迷惑を考えてくれない?」
 「え?」
アキラは首を傾げた。
 「あのアパートのあなたの部屋のお隣さんから聞いたんだけど、毎日のように甘い悲鳴が聞こえるって」
 「!?」
 確かに昨日は激しかったかもしれない。
まさか聞こえていたとは思わなかった。
 「若いからって気持ちも解かるけど、程ほどにね」
イヤミっぽく言っておばさんは去っていった。


 「なんだそんな事」
 「なんだ、って……」
 今朝の事をリンに言うと彼は一笑に付した。
 「気にしない。そんな事言ったってここの壁は薄いし、しょうがないじゃん」
 確かにリンの言う通りかもしれないが、アキラにとっては恥ずかしい。
 「そんな事より一ラウンドどう?バイトまで時間あるし」


 「はあ、っは!」
リンの口から甘い悲鳴が漏れる。
 抑える気はないらしく、大胆に喘いでいる。
 「もういいか?」
アキラが訊ねるとこらえきれない様子でせかしてきた。
 「アキラが、欲しい」
 「っつ!」
その扇情的な声に加減する気が失せた。
アキラは一気にリンの奥まで突いた。


バイトに出る時間、今朝のおばさんと会った。
 「またなの?いい加減にして」
 朝会ったおばさんは顔をゆがめてそう言った。
 確かに見せ付けるようにやったのはまずかったかもしれない。
アキラは反省しつつも今夜はどうしようとリンとの行為について考えた。
そんなアキラの様子を反省してないと見なしたおばさんは容赦がなかった。
 「大体ね――」
こうなると先は長い。
 話はそこそこにアキラはバイトに急いだ。
 「ちょっと聞いてるの?」
おばさんの金切り声を尻目にアキラは走った。
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 2013年 4月23日 荘野りず

甘い生活・アキリン編。
アキリンは甘めになってしまうのがこのサイトの傾向です。
 他が殺伐だからかな。



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