家族に対する10のお題 シキリンで攻略

7、これ手伝って!


今リンは自分でもどうしようもないところまで来ていた。
 「なんで……」
 教科書もちゃんと読んだ、授業もちゃんと聞いていた。
だからソレがどんなものかは理解していた、
……だが理解できていなかった。
リンは兄に助けを求めた。


 「そうやって自分自身さえも処理できないのか」
シキが鼻で笑ってリンを見下ろす。
リンは身体の中心が暑くて、ハーフパンツを脱いでいた。
 上半身と靴下だけの着衣。
マニアには堪らないなとシキは思った。
 「ねえ兄貴、俺これからどうすれば良いの?」
 涙目で自分を見上げてくる弟にシキは残酷な言葉を放った。
 「知らんな。自分でしろ」
 「そんな……」
 弟の顔が絶望に染まる。
しばらくしてもシキが手を出さない事から、シキに期待しても仕方がないと言う結論に達したらしい。
だが、やり方などわからない。
 同年代の男子が道端で俗に言うエロ本を拾っているのを冷たい目で眺めていた。
こんなことになるなら拾って置けばよかった。
リンはグラビアのページを思い出しながら自身を擦った。
 物足りない感じがして、背後に指を一本、二本と咥えていく。
 日本の指を自分の中でぐりぐりと回すと、扱いていたリンの小さなものから白濁した液が出てきた。
 「よくできたな」
それまで傍観を保っていたシキが、リンの量目を黒い布で縛った。
 「あ、兄貴……」
 「第二ラウンドのはじまりだな」


まずシキはリンの自由を奪った。
なぜかシキの部屋にあった縄でリンを縛り上げた。
それから手袋を嵌めたままの手でリン自身を触った。
 「んっ」
 「我慢しなくていいぞ。今日はみな留守だ」
そんな事が言いたいわけではなかったが、逆らったら何をされるかわからない。
 今はシキの言う事を聞いていよう。
そうリンが思ったのもつかの間だった。
 「飲め」
そういって差し出されたのはシキ自身。
 流石にこれは冗談だろうと思っていたら、シキはこう言ってきた。
 「ほう。では他のヤツにでも……」
シキはずるい。
これでは飲まないわけにはいかないじゃないか。
 「そう、舌と手を上手く使うんだ」
シキは気持ちよさそうに吐息を漏らしている。
これはリンにしては嬉しかった。
そして目隠しがはずされた。
 浴場の色を含んでいても、この瞳は綺麗だと思う。
 「リン。こっちへ来い」
 言われるままシキの方に近付く。
 一度出してもシキのものは健在だ。
 「俺に跨れ」
 最初は素直にその指示に従った。
しかし少しおかしくないか?
 兄貴のものが俺の後ろに来るわけで……。
 「……っ」
 考えたときにはもう遅かった。
シキのものがリンを貫いていた。
リンは悲鳴にならない悲鳴を上げる。
 信じられない痛みがリンを蹂躙した。
それと同時に快楽もリンの中に残していた。


 「兄気のせいなのになんで俺まで……」
 雲ひとつない晴れ空。
そこでリンとシキはシーツの洗濯をしていた。
 「お前がみっともなく頼りに来るからだろ」
 「う」
 結局皆は留守だったが、流石にシーツをそのままにしておいたのはまずかった。
でもまあ気持ちよかったからよしとしよう。

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 2012年 9月24日 荘野りず

 この二人絶対やってますよ。
 雰囲気からして。
 愛から来る憎しみもありますよね。



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