家族に対する10のお題 シキリンで攻略

9、打ち明けられた悩み


リンの一人称が『俺』になった。
 少しは大人になったらしい。


 「兄貴、いる?」
リンはシキの事も『兄貴』と呼ぶようになっていた。
 成長は嬉しいが、少し寂しくもある。
ちょうど仕事の休みの日だった。
 「いるぞ。何か用か?」
 「うん、ちょっと相談したい事があって……」
リンにしては歯切れの悪い返事だった。
そしてリンが部屋に入ってきた。
シキの座っている椅子の方を向いて、ベッドに腰掛ける。
 「それでなんだ、用というのは?」
リンは言いずらそうにモゾモゾしている。
 意を決したように口を開いた。
 「あのさ、兄貴はいつごろだった?」
 「は?」
 自分でも間抜けな返事だった。
だがそれほど意味不明だった。
 「だから……精通」
これでリンの態度が変だった理由がわかった。
 思わず笑ってしまいそうだったが、真剣な顔のリンを前にそれは出来なかった。
リンは十五歳だ。
 確かに少し遅いかもしれない。
いや、自分が早かったのだろうか。
それを思い出そうとしてもいつだったかは思い出せない。
 「確かに遅いな」
その言葉にリンが泣きそうになる。
 敏感な年頃なのだ。
 他人より遅いというだけで劣等感を感じやすい。
 「じゃあ俺が調べてやる」
シキの言葉にリンの顔が明るくなった。


 「まずは服を脱げ」
 言われるままにリンは服を脱ぎだす。
 色が白くてシミ一つない肌にシキの喉が鳴った。
 一糸まとわぬ姿になったリンはまだ少年のあどけなさを残している。
 「ベッドに横になれ」
シキは命令した。
その命令の通り、リンはベッドに横になる。
シキは横たわったリンの上にかぶさり、愛撫を加える。
 「ちょ、兄貴」
 「具合を見るだけだ」
その一言でリンは黙り込む。
 胸の飾りを摘むと、リンが切なげな声を上げる。
 更に刺激を加えていくと、いやいやをするようにリンが首を振った。
 胸元に刺激を加えながら下半身にも手を伸ばす。
 白くて小さな性器が可愛らしい。
その後ろにある狭い穴に指を差し入れると、嬌声が悲鳴に変わった。
 「兄貴……そこ、やめて」
リンは懇願するが、シキはそれを無視した。
 「あにき、ホントやめて?」
 懸命に願っても、それは叶えられない。
 「慣らさないと後で痛い思いをするのはお前だぞ」
シキにしては珍しく優しげな声だった。
それでも痛いのは変わらない。
やがてシキは指を二本に増やした。
 「うう……」
リンが苦しげに呻く。
 更に二本の指を動かし始めた。
 「やだ。あにき……やめてぇ!」
リンが呻くのが楽しいかのようにスピードを上げた。
しばらくすると二本の指はリンから抜かれた。
ほっとしているリンにシキが囁いた。
 「そろそろ入れるぞ」
それを効いたリンの顔色が変わる。
 熱くて固いものがリンの中に入ってきた。
 「うああああ!痛い、いたいっ!」
そして中で何かを出されたのを感じた。
いつの間にかリン自身も達していた。
シキはリンから自身を抜くと言った。
 「よかったな。精通だ」
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 2012年 9月28日 荘野りず

 こうしてみるとシキ鬼畜だ。
リンが可哀想ですが、書いてて楽しかったです。



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