愛のシチュエーション10のお題 カップリング色々で攻略

3、セクハラ(アキリン+源泉)


クラブに行くとリンと源泉に会った。
リンは相変わらず笑顔でアキラに抱きついてくる。
 源泉は満足そうに二人を見つめていた。


 「元気そうじゃないか。オイチャン安心したぞ」
そう言って源泉はアキラの頭を撫でた。
 「……」
 睨みつけても源泉は平然としている。
この子供扱いにも随分慣れたものだ。
 「あーオッサン、セクハラだー!」
リンは不機嫌そうに源泉を睨んだ。
 「悔しいならもっとでかくなるんだな」
 煙草を吸う源泉はこんなリンには慣れているらしい。
 悔しそうなリンをよそにアキラに向き直った。
 「そういや最近死者が多いらしい。お前らも気をつけろよ」
 「オッサンこそね。弱いんだから危ない奴に狙われないようにしなよ」
アキラの腕に抱きついたままリンが言った。


 「……アキラ?おーいアキラー」
 気づくとリンの手がアキラの目の前にあった。
ぼけっとしていたらしい。
 「アキラ大丈夫?俺、付き合おうか?どこに行くの?」
 心配そうな目でリンがアキラを見上げていた。
 上目遣いに見えるリンが可愛らしい。
 「……なんでもない」
するとリンは心配そうな声で言った。
 「もしかしてオッサンが言ってた事が気になるの?それともセクハラされたのが嫌だったの?」
 矢継ぎ早に質問される。
なぜリンはこうまで自分を気遣うのだろうか。
それを訊くとリンはこう答えた。
 「言ったでしょ。俺はアキラの顔が好きなんだって」
 遠くを見るような目でそう言うリンをなぜか放っとけなかった。
 「お前さえよければ俺の寝泊りしてるところに一緒に行かないか?」
 「え?」
リンは不思議そうな顔をしている。
 思案顔になっていいのかと訊いてきた。
 「俺、今日は一人で寝たくないんだ。よかったら、だけど」
 「嬉しい!」
リンは再び抱きついてきた。
 経緯はどうあれ源泉に感謝した。
 彼のセクハラがなければ誘ってもらえなかったかもしれない。
リンは初めて源泉に感謝した。
 「一緒に寝ようよ!せっかくだし」
 「それはちょっと」
アキラとリンは楽しげにアキラの拠点へ歩いていった。


 二人が着くと先客がいた。
 飛び出していったケイスケだ。
ケイスケは仲良さげんなアキラとリンの様子を見ると再び飛び出して行ってしまった。
 「……悪い事したかな?」
 「しばらく頭を冷やしたら戻ってくるだろう」
リンもアキラもケイスケに対しては冷たかった。
 再びケイスケに会うのは彼がラインに手を出してからの事だが、この二人はまだその事を知らない。
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 2013年 2月28日 荘野りず

 アキラもリンもセクハラするようなキャラじゃないよなーと思っていたら源泉がいました。
ケイスケの扱いは酷いですがうちはこんな感じの扱いです。
 時期は飛び出してからしばらくしての事です。



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