微エロ10のお題 カップリング色々で攻略(※お題通り、多少エロいです)
2、視線に犯される(シキリン)
実家にいるときはあの男がいるだけで息が詰まりそうだった。
まるで視線に犯されるような感覚。
忘れられない、忘れられるわけがない。
「兄貴!」
カフェで待ち合わせていた兄は変わりがないようだった。
周囲を威圧するその姿は相変わらずだ。
トレンチコートを羽織った姿はそのままモデルとして雑誌になってもおかしくないと思う。
「早かったな」
シキはコーヒーを一口飲んだ。
そしてリンが恐れる瞳で彼を見つめた。
「それで、その時間帯はお前はそこにいないんだな?」
「ああ」
突然シキが星のよく見える場所を聞いてきた時は驚いた。
てっきり自分には興味がないと思っていた。
それでもリンはシキに憧れていた。
仲間の中でもあんな目をするものはいないから。
でも兄は自分を省みた事などなかった。
一度も。
それが悔しかったからなのか寂しかったからなのか解からないが、気がついたらペスカ・コシカの頭になっていた。
シキはどんな思いで星を見るのだろうと楽しみだった。
そんな彼は時計に目をやった。
「まだ時間があるな。リン、お前は時間あるか?」
てっきり仕事の話を聞かせてくれるものだと思ったリンは頷いた。
シキはにやりと笑った。
近場の貸し倉庫に二人の姿があった。
浮かれるリンと静かなシキ。
固いマットレスが置かれていた。
そこでシキはリンを見た。
あの犯すような視線で。
その視線にリンは動けなくなる。
「兄貴?どうしたんだよ、急に黙ったりして」
「咥えろ」
シキはそうリンに命令した。
「は?」
シキは己のものをリンの前に突きつけた。
リンはシキに逆らえない。
当然のように命令してくるシキ。
リンは腹をくくった。
喉の奥で咥えて舌先でぺろぺろと舐めた。
喉に突っかかる感覚が気持ち悪い。
それでもリンは頑張った。
思わずシキの方を見ると醒めた顔でこちらを見ている。
その視線に犯されているような感覚がリンをおかしな心地にさせた。
「んっ!んんっ!」
リンは涙目になりながらシキのものを慰めた。
やがてシキは達した。
気分の悪さでリンはしばらくその場から動けなかった。
その後リンは己の失態を後悔する事になる。
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2013年 2月17日 荘野りず
シキは鬼畜です。
このお題見たとき真っ先にシキを思い浮かべました。
この後シキはリンの大切なものを奪うわけです。