微エロ10のお題 カップリング色々で攻略(※お題通り、多少エロいです)

8、何回目?(アキリン)


「……もう終わり?体力ないんだね」
 リンが煽る。
 どう考えても自分より疲れているはずなのに、そんなところはおくびも見せない。 
「リンの事気遣ってるつもりなんだ。でもそっちがそう言うなら……」
 アキラはにやりと笑った。 リンはそれに応えるように口角を上げた。


  再会してから、アキラとリンは一緒に寝るようになった。 
そのままの意味でも、身体の関係という意味でも。
 リンは穏やかに笑うようになったものの時々好戦的に笑う。 
それが良くも悪くもアキラを煽った。
 強気なリンが好きだが、たまには弱ったところも見たい。
 そんなのはアキラの我儘だろうか。


 「お兄さん、カッコイイね。彼女とかいる?」
 そう声をかけてきたのは怪しげな露天商。
 道を歩くのはアキラの他には誰もいない。
 どうやらいいカモだと思われているらしい。
 「……まあ人並みには」
 正確には彼女じゃなくて彼氏なのだが、見ず知らずの相手にそんな事は言わなくていいだろうと判断した。 
広げられたシートの上には怪しげな薬やら道具やらが並んでいる。 
何に使うのかは大体見当がつくが、それを口には出さない。 
「これおススメ。媚薬の一種なんだけど、人体に影響はないし、いつもより燃えるって評判なんだ」
 ピンクのパッケージに包まれたそれを男はアキラに手渡した。 
「え?」
 「試供品。試してみて良かったらまた来てよ。お兄さんイケメンだからタダにしとくよ」 
そういわれるなら断らなくてもいいか。
 特に期待はしないが試すだけ試してみようという気になっていた。


 「何それ?怪しーい。でもちょっと面白そうだよね」
 リンは話を聞くと早速試してみようと言い出した。 
このノリに流されるところは昔からだ。 
「いいのか?もし何かあったら……」
 「俺がいいって言ってんの。使い方は……飲めばいいんだな」 
リンはピンクに着色された液体をコップに並々とそそぐと、腰に手を当てて飲んだ。 
「ごちそー様。何にも変わんないよ?」
 「即効性ではないんじゃないか?」
 「えー時間かかるの?俺は明日遠くに行かなきゃいけないのに」 
カレンダーにはリンの仕事であるカメラマンの助手の予定が書きこまれている。 
明日は早起きしなくてはならない。
 「もう寝ようよ。それに即効性じゃなくても最中に効いてくるかもしれないし」 
リンはシャツのボタンを外す。
 「明日は仕事だろ?いいのか?」 
ベッドに誘うリンが艶っぽく笑う。
 「俺を誰だと思ってんの?」
 そしてまた夜が来る。
 リンはアキラをベッドに押し倒すとその上に乗っかった。
 そして服を少しづつ脱がしていく。
 既にズボンは脱いでいて、上にシャツを羽織っただけのリンがアキラに口付ける。 
「……んっ」
 アキラも負けじとリンの肋骨に舌を這わせる。 
「あはぁ」
 嬉しそうな喘ぎ声に気をよくして全身を撫で、首や胸元も舐める。 
「あきらぁ……」
 いつもならこのくらいでは降参しないリンが切なげな声を上げる。
 「リン……?」
 「あれ飲んだせいかな。なんかいつもと違う」
 足の付け根を見るとすでに溢れていた。 
いつも主導権を握られているアキラからしてみたらチャンスだ。
 一気に責め立てると、あっという間に達した。
 それでもすぐに立ち上がる。


 「……効きすぎだ」
 もう何回目だろう。 
頭が熱くてカウントできない。
 アキラも何回目か解らないくらい絶頂を迎えた。


 「行ってきます」 
次の日、リンは腰が痛いと朝早くに目覚めた。
 アキラも昨日は激しすぎて記憶が飛んでいる。 
リンが出かけた後、アキラは再びあの露天商の元へ行ったが誰もいなかった。 
確かに残っている試供品の瓶を眺めながら、アキラは次からはどうしようかと働かない頭を再起動した。

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 2013年 月日 莊野りず
 あまりエロくならなかった。
 アキリンはあまりエロく書けません(アキラがあまり乗り気に見えないから)。 
トモリンにしようかと思いましたが彼が出ると収まりがつかなさそうなのでやめました。 



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